【仙メタ:file023】仙台市立宮城野中学校-編
【仙台のメタセコイアのある風景:file023】戦後、東北大学旧理学部に2本のメタセコイヤの苗木が植えられ、この株の挿し木が,仙台市内に数多く植栽されるようになったのだという。そんな仙台にあるメタセコイアを追いかけてみようという、シリーズ「仙台のメタセコイアのある風景」、今回はファイル023-仙台市立宮城野中学校-編。果たして、どんなメタセコイアがまっているのでしょうか。
素直さと真面目にコツコツ、努力を伝える学び舎のメタセコイア
メタセコイアもとめ、めざすは宮城野中学校
仙台市内から多賀城・塩釜方面に向かう国道45号線。仙台に住んでいて、「一度も通ったことがない!」という人も稀に思える重要な幹線道路かと。この45号線を、市の中心部から東に向かい労働局などがある第四合同庁舎の先にNTTの建物が見える。今回は、そんなNTTの建物の裏側の一角にある学び舎のメタセコイアに会いに行ってみましょう。
さて、メタセコイアを愛でられるこちらの学び舎は、仙台市立宮城野中学校。正直、国道45号線からは、学校があることがわかりにくい。ただ、2018年、元寺小路福室線(旧X橋から仙台港方面に向かう道路)の五輪付近が開通したことにより、「へぇ、ここに学校があったん?」という人も多いかと。
宮城野中学校のメタセコイア’S フォト
この日は、防災訓練か拡声器を持った生徒や先生、そして上履きのままの生徒が校庭に・・。メタセコイアを撮影しているとはいえ、パシャパシャしていたら、うーん、不審者・・
(雑記)体育館を共有していた定時制の学校と「運」「鈍」「根」
ところで、あなたはご存知だろうか?宮城野中学校の体育館は、仙台市の高校と共有していることを。以前は、隣接校舎に、仙台図南萩陵高等学校という定時制の学校がありました(現在は、仙台大志高等学校という単位制の学校になっている)。三丈は、定時制の学校だったころ、市内の学校の出入り業者だったので、たまにこちらにも足を運んでおりました。以下は、そんなおり、伺ったお話である(そんなわけで、情報ソースが無いのはご容赦を・・)。
この定時制の学校の同窓会の会長さんは菅原氏という。この菅原某氏、三男とか四男とかで、家督は継げず。また、ご実家もあまり裕福とは云えず中学校は夜間のところに通ったとのこと(仙台で夜間ということなので、五橋中学校?)。中学をでると、ほどなく東京に丁稚奉公へとだされるとのことに。
奉公先に出向く前、親御さんに、
「お前に遺してやれるのは、「ことば」くらいしかない!」
と3つの文字を伝えられる。
それが「運(うん)・鈍(どん)・根(こん)」ということばだったとのこと。
【運】運と思ったらとにかく掴め!
【鈍】賢がらず素直に人の話をきくけ!
【根】これはと思ったらとにかく継続しろ!
意味合いとしては、こんなイメージでしょうか・・。なんでしょう、大人になって、自己啓発や営業マンのスキルアップセミナーなんかで耳にしそうな感じ。
さて、丁稚奉公先で、運・鈍・根を胸に努力していたところ、この菅原氏、社長さんにも認められ、夜間の大学に通わせてもらえるようになる。そこで学んでいたのが、「簿記」。そこで得た「簿記の知識を仙台でも!」と始めたのが「仙台簿記学校」で、これが現在の菅原学園とのこと。
なんでも、入学式や卒業式の「同窓会会長のあいさつ」で、いつもこのお話されるだとか。今回、すくすくと大きく育つメタセコイアを撮りながら、昔に聞いたお話を思い出したしだい。
宮城野中学校のメタセコイアに会える場所とアクセスは・・
アクセスマップ
市営バス 原ノ町一丁目バス停 徒歩1分
JR仙石線 榴ヶ岡駅または宮城野原駅 徒歩10分
三丈が撮影にしにいったこの日はあいにくの曇天。最後はセピア調に加工した1枚をお楽しみあれ。
すぐ側の榴岡公園のメタセコイアを愛でたついでに、宮城野中学校にも足を伸ばしてみてはいかがですか? ということで、あなたも周辺をおさんぽ、お散歩!